安全なキャットフードとは?
安全なキャットフードは、猫の体への悪影響が気になる原材料が不使用で、成分などの詳細な情報も開示されています。
悪影響が気になる原材料には、猫にとって必要のない添加物や正体不明の品質が良くない原材料があります。
添加物は猫にとっては必要のないもの
添加物の多くは人間側の都合で使われていることが多く、猫にとっては必要のないものばかりです。
例えば酸化防止剤は、人間が長期保存しながら与えたいというニーズがあり使用されています。またメーカー側も販売経路や在庫保管時に傷まないようにといった意味もあります。
猫にとっては全く必要としない成分で、できるだけ入っていない商品が望ましいです。
香料や着色料も同じように人間側の都合があり、猫にとっては必要としていない原材料で、できるだけ摂取しないことが推奨されます。
使用されている着色料は安全性が認められているが・・・
キャットフードに使用されている着色料は、世界中の試験結果やデータをもとに安全性が確認されているものばかりです。
「ということは…、入っていても安全ってこと?」
…と思われるかもしれませんが、実はそうとも言い切れません。
現在使用が認められていない添加物の中には、過去には"普通に使用されていた"ものも結構あり、アカネ色素もその一つになります。
アカネ色素の発がん性は無いとされていた過去がある
アカネ色素はかつて発がん性が無いとされ、天然の着色料として食品添加物に使用されていました。
しかしその後の再試験の結果、腎臓への発がん性など認められ、現在では食品添加物には使用できなくなったという過去があります。
今、使用が認められている添加物も、明日使用が認められているとは限らないということです。
粗悪な原材料は猫の健康への影響という"不安"が問題
粗悪な原材料とは、産地が不明で加工工程においても4Ⅾミートなどの原材料が、使用されている可能性のあるものを言います。
しかし普段使われている原材料は、ペットフード安全法の施行により原材料への基準が設けられたため、大丈夫なはずなのですが、ここで問題になるのは"心理面"になります。
ネット上では様々な情報があり、どの情報が本当かは誰にもわかりませんし、確かめようもありません。
そのため「万が一…」と考える人が多くいて、不安感を感じてしまうのは人間であれば当然のことでしょう。
解決策はできるだけ"最善"を選択するしかない
誰にも真実を確かめることができないため、粗悪な原材料を避けるには、できるだけ安全なものを選ぶしかありません。
"最善"を選択する、ということです。
少し難しいところですが、キャットフードにおける最善を一つ上げるとすれば「開示性の高さ」があります。
開示性の高さとは、ネット上やパッケージなどに記載されている情報が細かく公表されていて、「開示性が高い=信頼性が高い」と言えます。
例を挙げると、原材料の産地や状態、%表記などがあり、他には詳細な成分値を公表していたり、製造している工場の詳細な設備まで紹介しているメーカーもあります。
こういった細かいところまで開示できるということは、商品の内容や製造工程において自信があると言えます。
誰にも真実が分からないキャットフード業界においては、最善を選択することが、愛猫の健康を維持するうえで必要不可欠でしょう。
ただし、真実が分からないと言いましたが、実はその中でもより安全なキャットフードを見分けるためのコツがあります。
この次で紹介していくので、愛猫のためにも確認をしていきましょう。
安全なキャットフードの見分け方のコツ
ここでは安全なキャットフードの見分け方のコツについて解説していきます。
「なるほど!知らなかった」なんて項目もあると思うので、愛猫のために一緒に学んでいきましょう!
拡大表示されている文言だけを信用しない
よくパッケージに、イラストなどと一緒に大きく表示されている説明文があります。
例えばこんなやつ↓
これを見ると「下部尿路に配慮していて安心だな」と感じる方が多いと思われますが、実はそれほど配慮されていない場合もあるんです。
メーカーによって表示している基準が違う
決して"嘘を表示している"訳ではなく、メーカーによっては主力の商品に比べて、いつもより配慮している場合に記載していることがあり、他のメーカーの通常の商品より下部尿路のケアが不足しているなんてことが考えられます。
そのため表示されている文言をそのまま鵜呑みにするのではなく、しっかりと自分の目で「成分値」を確認することをおすすめします。
自分で成分値などの細かいことが分からない人は、パッケージやホームページなどに、根拠となるデータを示しているかも判断材料になるので参考にするようにしましょう。
ヒューマングレードの食材はやっぱり安心感が大きい
使用している原材料は「ヒューマングレードの原材料を使用」という表記も、一つの判断材料になります。
ありったけですが、やはり人が食べることができる、あるいは同等のレベルであることが証明されているわけですから、その安心感はとてつもなく大きいです。
メーカーによっては「人間用の食品工場で製造」という場合もある
メーカーによっては使用している原材料だけではなく、製造している工場も、人間の食品を製造している工場である場合があります。
この場合は、品質面での安全度がより高いと判断できるため、一つの判断材料になります。
ただし人間用の食品工場であっても、劣悪な環境や人材が製造している可能性も有るので、やはり信頼度の高い一流なメーカーや知名度の高いメーカーのフードを選択することも大切なことでしょう。
安全なキャットフードを選ぶ時の注意点
ここでは安全なキャットフードを選ぶ際に、注意が必要なポイントについて解説していきます。
知らないでいると悪質なメーカーの思惑に、まんまとハメられているかもしれません。
信ぴょう性のないNo.1表記に注意
「〇〇でNo.1」という表記を見かけたら、その調査内容をよく確認するようにしましょう。
特に調査数が500以下など少ない場合は、たいした信ぴょう性は無いかもしれません。また調査対象が身内の場合やあいまいな場合も、簡単な調査しかしていない効能性も有るので注意しましょう。
都合のいい情報だけを開示している場合は注意
キャットフードには表示しなければならない最低限の成分値が決められています。
もしそれら以外の成分値が公表されていない時、最悪の場合は公表をあまりしたくない数値の場合があるので、自分の目でメーカーなどにしっかりと確認してから購入するようにしましょう。
愛猫に合ったキャットフードを選択しよう
安全なキャットフードを選ぶ時は、様々なことに注意をしなければなりませんが、忘れてはならないのは、愛猫の好みを無視した選択は不可能であるということです。
どんなに良いキャットフードでも、愛猫が食べてくれなければ始まりません。また無理やり食べさせたとしても、その暮らしは幸せとは言えないものになってしまいます。
やはり最終的には愛猫が喜んでくれる中で、一番おいしそうに食べてくれるフードを選ぶことが、猫にとっても飼い主さんにとっても最良で幸せな選択となるでしょう。
キャットフードおすすめランキングに関するよくある質問
ここではネット上で見かけた、よくある質問に対して回答しています。
キャットフードのダメなものは?
ダメなキャットフードは、過剰な添加物や人工着色料が含まれていたり、栄養バランスが悪いものです。過剰な添加物や人工着色料は猫の健康に悪影響を及ぼすことがあり、栄養バランスが悪いキャットフードは猫の成長や健康維持に必要な栄養素が不足することがあります。
具体例としては、人工着色料が使われている安価なキャットフード、適切なタンパク質、脂質、炭水化物のバランスがないキャットフードなどがあります。
猫の餌は何がいい?
猫にとって良い餌は、適切な栄養バランスが整った、高品質なタンパク質が主成分のキャットフードです。猫は肉食動物であり、タンパク質を主とした栄養が必要で、高品質なタンパク質は猫の健康や免疫力維持に役立ちます。
具体例としては、高品質なタンパク質が含まれるキャットフード(例:チキン、ターキー、魚など)や人工着色料や保存料が少ないキャットフードなどがあります。
猫の胃に優しいフードは?
猫の胃に優しいフードは、消化しやすい高品質なタンパク質が含まれ、添加物が少ないキャットフードです。
理由としては以下のような理由が挙げられます。
- 高品質なタンパク質は消化吸収が良く、胃への負担が少ない。
- 人工着色料や保存料が少ないフードは、消化器官への刺激が少なく、胃に優しい。
具体例としては、商品名やその特徴に消化器サポートなどがうたわれている商品が該当します。そのほかにも高価ではありますが、プレミアムキャットフード全般が該当します。
ロイヤルカナンは食いつきが悪いの?
食いつきが悪い場合、猫の好みや健康状態によることがあります。ロイヤルカナンは、多くの猫に適した栄養バランスと品質を提供していますが、猫によって好みが異なります。
理由としては以下のような理由が挙げられます。
- 猫は個体差があり、好みや嗜好性が異なる。
- 健康状態やストレスが食いつきに影響を与えることがある。
解決策としては、
- 猫が特定のフレーバーやテクスチャーを好まない場合、他のロイヤルカナン製品を試す。
- 猫の健康状態が気になる場合、獣医師に相談する。
- 全く違うメーカーの商品を試す。
などがあります。
ピュリナワンはどうなの?
ピュリナワンは、高品質なタンパク質を主成分に、適切な栄養バランスが整ったキャットフードで、多くの猫に適しています。
理由としては以下のような理由が挙げられます。
- ピュリナワンは、高品質なタンパク質を含み、適切な栄養バランスが整ったキャットフードである。
- 健康状態や年齢に合わせた製品ラインナップがある。
原材料や添加物などで一部において不安要素は残りますが、総じてコスパに優れたキャットフードと言えます。
ドライフードとウェットフードはどっちがいいの?
猫には、ドライフードとウェットフードの両方を適切なバランスで与えることが理想的です。
理由としては以下のような理由が挙げられます。
- ドライフードは保存が効き、歯の健康に良い効果がある。
- ウェットフードは水分が豊富で、腎臓の負担を減らす効果がある。
使用例としては、
- 朝と夜にウェットフードを与え、昼間はドライフードを自由に食べられるようにする。
- 一部のドライフードをウェットフードに混ぜることで、水分摂取を促す。
などがありますが、猫状態や飼い主さんの状況なども踏まえて、決めるようにしてください。ちなみにウェットフードのみはあまり個人的には推奨しません。
水分量が多い分、おなかが膨れて栄養素の摂取量が減り、栄養不足の可能性があるからです。
なぜフリスキーは製造中止になったの?
結論: フリスキーの製造中止については、企業の事情や市場の需要によるものであり、製品の品質や安全性に問題があったわけではありません。
一般的なキャットフードでも、
- 製品ラインナップの変更や新製品開発によって、既存の製品が製造中止になることがある。
- 市場の需要や消費者の嗜好が変化し、売れ行きが低下することが原因で製造中止になることもある。
などといった状況があります。その他にも、
- 企業が新しいキャットフードを開発し、既存の製品を置き換える場合。
- 他のキャットフードブランドが市場シェアを獲得し、フリスキーの需要が減少した場合。
などいろんな状況が予測されます。キャットフードもビジネスとして成り立っている訳で、商品の入れ替えや販売中止などは頻繁に起こりえます。
フリスキーに関しては、コロナウイルスによる工場や製造ラインへの影響だそうなども挙げられます(2020年9月に販売終了)。