【猫とマンガン】乾電池?ミネラルMnは酵素の活性化に欠かせない【キャットフードの栄養素】

猫とミネラル 超重要なマンガンとは?

微量ミネラルのマンガンは猫にとって必要なミネラルの一つです。

骨の形成や神経機能、血糖値の調節に関与していて、不足すると様々な酵素に影響が出るため多様な症状が出る場合があります。

この記事ではそんなマンガンについて簡単に解説しています。

最後まで読んでもらって、幸せな猫くらしをできるようにしていきましょう。

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マンガン-Manganese

微量ミネラルの一覧画像と(Mn)マンガン

マンガンについて

マンガンは、猫にとって必要な微量栄養素の一つであり、骨の形成や神経・筋肉の正常な機能に関与しています。マンガンは、カルシウムやビタミンDと一緒に摂取されることで、効果的に吸収されます。

マンガン欠乏症は、猫には非常にまれですが、その症状には、骨や軟骨の異常、筋肉の動きの低下、発育不良、不妊症などが含まれます。一方、マンガン過剰症は、神経障害、発作、震え、痙攣などを引き起こすことがあります。

商業的に製造されたキャットフードには、猫に必要な栄養素が適切にバランスされているため、適正な量のマンガンが含まれています。ただし、自家製の食事を与える場合は、マンガンの量が十分であることを確認することが重要です。

マンガンって、マンガン乾電池?

マンガンはいわゆるマンガン乾電池や、アルカリ乾電池に二酸化マンガンという形で使用されています。

中学の実験にもよく使われていて、過酸化水素水から酸素を発生させるときに使用されています。

二酸化マンガンは、マンガンと酸素の化合物です。

マッチの頭の部分にも塩素酸カリウムと共に使用されていて、様々な用途で活用されています。

マンガンの体内での働き

マンガンは体内で様々な酵素を活性化する働きを担っています。

酸化還元酵素や加水分解酵素などを活性化させる働きをしています。

そのほかにも生殖機能や骨の形成にも関与しているといわれています。

また、マンガン自体が酵素の構成成分にもなっています。

  • アルギナーゼ
  • ピルビン酸脱炭素酵素
  • マンガンスーパーオキシドジスムターゼなど
骨の形成や石灰化を促す

マンガンは骨の成分であるリン酸カルシウムの生成を促す働きを持っています。

また関節や軟骨などの形成にも関与しており、骨の形成を助ける働きをしています。

キャットフードに使われるマンガン

キャットフードに使われる場合は、硫酸マンガンやマンガンアミノ酸キレートのような化合物として添加されています。

硫酸マンガンや炭酸マンガンは飼料添加物として認定されており、キャットフードにも使われています。

マンガンアミノ酸キレート化合物とは?

マンガンアミノ酸キレート化合物とは、マンガンとアミノ酸が結合したものを言います。

マンガンが吸収されるには、他のミネラルと同様の入り口から吸収されますが、マンガンアミノ酸キレートとなったマンガンは、他の入り口からも吸収することができ、吸収率が上がるとされています。

※キレート化合物とは、ミネラルや金属をアミノ酸などに結合させた化合物

マンガンが過不足のときの影響

マンガンが不足のときの影響

マンガンが不足すると次のような症状が考えられます。

  • 成長の阻害
  • 生殖機能低下
  • 骨の発育不全
  • キズの治癒力低下
  • 運動機能低下
  • 糖尿病リスク増加
  • 皮膚の炎症

様々な酵素に影響が出るため多様な症状が出る場合があります。

しかし、通常の総合栄養食を取っていれば欠乏することは、そうそうないと考えられています。

マンガンが過剰のときの影響

マンガンが過剰のときは鉄欠乏など、間接的な影響があります。

しかし、通常のキャットフードを食べていればマンガンが過剰となることはないと考えられています。

誤飲などによって、大量のマンガンを取り込む危険性は"0"ではないので、日常生活の中で注意をするようにしてください。

マンガンの最低摂取基準量

キャットフードに必要なマンガンの最低基準量は、

成長期、成猫ともに「7.6mg/kg」

となっています。

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